植松永次展> 2008.5/17(土)〜28(水)
−土の表情−

「耳を澄まして見えるもの」
春の晴れた朝、草木に水昇る音を聴く。
庭の片隅で、ピチュピチュと聴こえる微かな音が、私には植物が水を吸い上げている音に聞こえる。その音を捜して足元に目をやると、土手の草むらから生まれたばかりの小さなカマキリが、何匹も同じ方向へと一心に進んで行く。目を上げると、その先の木々の間からは白い蝶が数匹、ひらひらと小さな渦を描き、青空に舞い上がる。緑の上に広がる青の中に、軽いタッチの白い曲線、そこへ黄色やオレンヂの線が走る。そしてその上に、ぼんやりとした白い弧を描く。それは時折いい声を響かせ横切る小鳥達と、空にぼんやりと白い影を残こす朝の月なのだが。
仕事場へ入る前に一枚絵が描けたようだ。窓を開け新たな空気の中、土を触る。
◆B1F deuxにて 12:00〜19:00
※火曜日は〜18:00、最終日は〜17:00まで。
■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。





