大森翠展> 2007.5月12日(土)〜23日(水)
大森さんは椿や桃や北の森を描くが「その美しさに魅せられて描くのではない」という。
画家が厳しい自然の中で座して凝視しているものは自身の内的宇宙にほかならない。現世へのひときわ強い怒りや不安、不信を抱えながら、でもそれを美しく表現することを厳しく課しています。現実をじたばたもがき苦しんで生きている人の姿を美しいと感じることがあります。美を拒否しながら美しくあるという逆説の成立。大森さんの個展会場で私が立ち上がってくる香気に包まれての印象です。大森さんの着彩素描は素晴らしいものです。美しい色彩と構成された面、そこから三次元の内的宇宙へと立ち上がってくるときに抽象化は必然的になるのです。言ってはいけないことと承知しながら、私の好きなニコラ・ド・スタールの空と海、長谷川等伯の松林へと大森さんが歩む姿を重ねてしまうのです。
ギャラリー島田の空間が大森作品で劇的に変貌するのを楽しみに見に来て下さい。
◆B1Fにて 12:00〜19:00
※火曜日は〜18:00、最終日は〜17:00まで。
■会場の様子





