藤崎孝敏展> 2008.4/19(土)〜4/30(水)
「Semuy 私の住む田舎」

道筋に詩人ランボーの絵姿を切り抜きした看板が立っている。この近辺に彼が生まれ、リセにのぼるまで暮らした。 やたら野うさぎの多い地だ。
そういえば、ランボーの詩に私の思い違いでなければ、野うさぎがくもの巣を透かして永遠を見たとかいう詩があったと思う。
私は永遠など見たいとは思わないが、雨上がりの南仏を思わせるようなオレンヂ色の屋根瓦に照り返す陽のまばたきを見ていると、もはや私はいったい何処に居るのか所在が解らなくなってくる。
私は何を見てきたのか、見ているのか、そして見ようとしているのか、想いはせだすと、私の頭の中は野うさぎの糞と化してしまう。村とその近辺にいる幾すじものCanalが地に走っており、私の住家の庭先にも、その一本が横たわっているのだが、その水のいきつく先も、やはり、これも永遠なのかと、うそぶいたりしてみる。流水は、けっして住みつく場を見つけることはない。我々は、今のこの時にそれぞれの地に住み暮している訳だが、同時に我々の生も雨上がりの陽光が屋根瓦にとどまることのない様にあるいは、流れ去る水の様に、けっしてその場に止まることはないのであろう。私は永遠を見ることはないが、その一部ではあるようだ。
32才で渡欧、スペイン、フランスのピガール、ベルギーのセルヴィル、そして再びフランスのSemuyと彷徨を繰り返し、自分を問い続ける藤崎さんをSemuyから招きます。久しぶりの邂逅をお楽しみ下さい。島田誠
◆1F deuxにて 12:00〜19:00
※火曜日は〜18:00、最終日は〜17:00まで。
◆4月19日(土) 17:00〜 藤崎さんを囲んでのオープニングです。
■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。





